001. 建築物って何?
土地の上に固定されていて壁か柱で囲まれたものと定義されてます。 |
002. 特殊建築物って何?
簡単に言うと一戸建ての一般住宅と事務所以外のほとんどです。(どっちが特殊なんだよ…) |
003. 建築設備って何?
一般的に公共料金(電気・ガス・水道)を払っているもの施設+空調、消火、エレベータ、避雷針です。 |
004. 居室ってどこ?
人が通常居るであろうとされる部屋です。 台所・トイレ・お風呂・脱衣所のように一時的にしか居ない部屋は除外されてます。 |
005. 主要構造部って何?
無くなると建物として使えなくなる部分または壊れる部分を指します。 壁・柱・床・梁・屋根・階段ですが、屋根や梁を支える必要がない間仕切り壁とか柱は除外されてます。 |
006. 延焼の恐れのある部分って?
道路や隣の敷地で火事がおこった場合に自分の敷地の建物に火が回る可能性がある部分です。道路中心・敷地境界から1階で3m以内、それ以上の階で5m以内と定義されてます。(根拠が不明ですけど…) |
007. 耐火構造って?
主要構造部が決められた時間火災に耐えられると認定されたもので造られた構造です。 (鉄筋コンクリートとか鉄骨造で耐火被覆を行ったものとか)簡易なもので準耐火構造というのもあります。 (工場とか倉庫に使います)
耐火構造で造られた建物を耐火建築物といいます。 |
008. 防火構造って?
木造の一戸建てとかアパートで火災を有る程度防げるような材料で外回りを作る構造です。 |
009. 不燃材料って?
一定時間火災が広がるのを抑えると認定されている材料です。 (クロスとか) 準不燃材料というものもあります。 |
010. 確認申請が必要な建物って?
新築・増築するときはもちろん、改築・移転、他に大規模な修繕・模様替え(主要構造部の半分を超える部分を変更する場合)に必要です。 某建築メーカーでは、柱とか梁だけ残して壁の表面を張替えるだけの確認申請をしない修繕・模様替えを行っています。…ビフォーアフターも微妙かも… |
011. 用途地域って?
大きく分けて住居系・工業系・商業系(全12地域)に別れていますが、住宅は工業専用地域以外は建設できるので注意が必要です。 |
012. 建築面積って?
地盤面から1mより上(腰くらいの高さ)の部分で柱か壁で囲まれている内側の部分です。 ただし庇などが飛び出している場合先端から1mの部分は除外されます。 (雨が降り込まない部分ってことなんでしょう)→建ぺい率の算定に使います。 |
013. 建ぺい率って?
建築面積を敷地面積で割った%の数値です。 都市計画で住居系用途地域で60%(低層系だと30%から)、その他は80%程度に規定されますが、角地だと10%・防火地域に耐火建築物を作る場合も10%割増しがあります。 |
014. 床面積って?
柱や壁で囲まれた内側の部分と、そこから飛び出した部分(バルコニーとか)から2mを越えた部分(室内として使えるでしょ?という意味らしい)。
延べ床面積は各階の床面積を全部たしたものです。 |
015. 延べ床面積と容積対象面積?
延べ床面積から容積率を算定する時に除外できる部分(1/5以下の車庫の部分とか、住宅の地下で延べ床面積の1/3以下の範囲とか、共同住宅の廊下とか)を引いたものが容積対象面積です。→容積率算定に使います。 |
016. 容積率って?
容積対象面積を敷地面積で割った%の数値です。 都市計画により50%から1300%までに規定されますが、前面道路幅に住居系で0.4、その他で0.6をかけた数値の少ない方が採用されます。(都市計画で0.6と0.8になってるところもあります)
例) 第二種住居地域・容積率400%>160%=道路幅4m×0.4 で160%が採用となるので注意が必要です。
※地域による人工密度と道路幅による通行量から容積率の算定をしているためです。 |
017. 斜線制限って何?(3種類+1種類あります)
1.道路斜線:道路から空を見上げた時の圧迫感を減らす目的で、道路の反対側からの角度が規定されています。
2.隣地斜線:敷地境界線のある高さから見上げた時の圧迫感を減らす目的で角度が規定されています。
3.北側斜線:一部の用途地域で主に北側隣地の日当たりを確保するために真北からの角度が規定されています。
+1.高度斜線:都市計画で高さの制限を規定したものですから、規定がある所とない所があります。
街を見渡して外壁が途中から斜めになっている建物があると思いますが、その角度が規定された角度に等しいと思ってOKです。 |
018. 天空率って何? (平成15年に規定されました)
斜線制限3種類の算定を単純に角度で決めるのではなく、規定点から見上げた時の斜線制限で覆われた空の面積と同等の面積を、主に建物の幅を狭めた部分の隙間の面積を比較して、その面積が多ければOKとする考え方です。(壁のようにふさがれた空間の空と、高さはあるけど左右に隙間がある空間の空を比べてみるということ)
昔の建物に比べて最近の建物は外壁が途中から斜めになってないですよね。 ※高度斜線には適用されません。 |
019. 日影規制って何? (昭和51年に規定されました)
主に住宅が建つであろう用途地域の日照を確保するために規定された一定時間以上日影を落とさないための規制です。
冬至(一番影の長い日)に敷地境界線(道路中心線・10m以上の場合向こう側の境界を5mとする)から5mと10mの範囲が日影になる時間を規定していますが、低層住宅地で敷地に立った目の高さ(1.5m)・一般用途地域で2階の腰の高さ(4m)・さらに緩和して3階の床の高さ(6.5m)の3種類の高さで計ります。
都市計画で規定されているので、商業地域のほか住居系の用途地域であっても日影規制がない所もあります。 |
020. 採光・換気って?
建築基準法上の採光は、隣地と窓やバルコニー先端からの距離と、その部分の建物の一番上からの距離から角度を算定し、住居系・工業系・商業系で違います。 また住居系で7m、工業系で5m、商業系で4m隣地から離れてる場合と、道路に面している場合は採光が取れているとみなされます。 実際には係数を算定し窓の大きさにかけたものが居室かける係数(住宅で1/7)以上でなければなりません。
換気はホルムアルデヒド等対策で平成15年に新たに規定されたもので、換気設備を設けることが規定されています。 |
021. 容積消化って何?
都市計画で規定されている容積率を全部消化するとと土地の最大有効活用(パフォーマンスが良い)が出来ますが、実際には斜線制限や日影規制などで地上でその容積を確保することが困難な場合が多く、住宅ではさらに容積緩和の規定が多いのですが、地下になるとまた容積対象面積とならない部分が多くさらに消化するのが困難となります。 |
022. どのくらいの土地があれば建つの?
一戸建てなら60u(19坪)くらい、ワンルームマンションだと100u(33坪)あれば建ちます。 特に広い道路際にそのくらいの土地があれば15階建くらいのものが建つ可能性があります。
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023. ワンルームマンションって?
単身者向けの20u〜25uくらいの部屋のマンションですが、購入した人が住む可能性はあまりありません。 一般的に不動産投資物件として販売されており、住人のほとんどは賃貸でお住まいです。 |
024. 新耐震基準って?
今までに大きな地震があるたびに地震強度への計算方法が改正されてきましたが、一般定期には昭和56年の基準見直しを言います。(実際には昭和46年・平成12年にも見直しがされています)
この基準以前の建物は現在の構造基準に満たない可能性のある建物があるということですが、壁式構造など基準が変わっていないものもあります。 |
025. 総合設計って何?
ある程度の規模の土地に自由に人が入れる広場や通路(公開空地といいます)を設けることで、都市計画で指定されている容積率にボーナスをもらえる設計手法です。 高い建物の周りに広場があれば公開空地の看板があるので探してみてください。 |
026. 過半主義って何?
建築基準法は用途地域による規制の違いを設けていますが、用途地域がまたがる場合にどうするか決まりがあります。 過半主義というのは用途地域のどちらか半分を超える部分の制限を受けるということです。(高さ制限とか容積制限とかはそれぞれの規制に従います)
じゃぁ、三つにまたがってそれぞれ1/3だったどうするの?…残念ながら建築基準法に規定が無いため、確認申請機関の判断となりバラバラです。(ちゃんと決めれば助かるんですけど…) |
027. 頭でっかちの建物があるんですけど?
日影規制から:日影規制は建物の高さより建物の幅や奥行きが影響を受ける規制ですので、建物を高く細くすることで有利になります(日時計を想像してください)、ただしある程度の高さになると幅を広げてもその影響を受けなくなる部分があるのでそこを広げているのでしょう。
天空率から:天空率は建物を見上げた空の面積にどれだけ建物がかぶるかを比較検討するものです(遠近法から低いところより高い部分のほうが面積が小さくなります)から高層部を膨らませてもあまり影響を受けないのでそこを広げているのでしょう。 |